県当局が砂利揚場廃止後の当該地区の再開発について、中心市街地のにぎわい創造の実現に向けて取り組んでいくと表明いただいてきましたが、砂利揚場廃止の最終局面を迎えるに当たり、その思いや方針に変化はないのか気になるところであります。
現在、明石市において、明石市役所建替の計画が議論されており、場合によっては明石市役所が移転し、市役所敷地の再開発を計画する流れも出てきています。この明石港東外港地区と明石市役所はすぐ近くであるため、一体で再整備してはどうかとの意見も巷では出てきていますが、一体的な再開発の検討により取組時期が遅延してしまうのではないかという懸念を抱いているため、私は切り離して考えるべきであると思います。
私が県議会議員となった20年前より、既に明石港東外港地区の砂利揚場廃止と跡地利用の計画はホットな地域課題であり、井戸知事の強いリーダーシップと県当局のご努力でここまでこぎつけた以上、一気呵成に取り組んで玉成していただきたいと強く願っています。
そこで、改めて明石市役所の移転問題とは切り離して、砂利揚場の跡地利用を考え、県の責任において明石港再開発計画をやり遂げられるのか、当局の見解を伺います。
答弁 井戸俊三 知事
県では、明石港東外港地区を対象として、昨年3月に東外港地区再開発計画を取りまとめました。この計画では、飲食や物販等のにぎわいゾーン、プロムナードによるウォーターフロントゾーン等を例示し、中心市街地の南の拠点として、にぎわいの創出を図ることとしています。 具体的には、市場ニーズを十分に把握するため、民間事業者に対してヒアリングを行うこととしています。これまでのヒアリングでは、中心市街地に近接したウォーターフロントという立地特性を生かした事業展開の可能性や核となる集客施設について確認いたしました。本年9月に具体の施設配置案や事業手法等についてヒアリングを行った上で、事業者の提案公募条件を取りまとめてまいります。
砂利揚場の廃止については、既に使用者から合意を得ており、来年度には公募により再開発の事業者を決定していく予定としております。
再開発計画は、まちづくりの主体である明石市に情報提供しながら進めています。一方、明石市役所の建替計画は、移転先の方針決定になお時間がかかると聞いています。一体的な再整備が望ましいと考えますが、整合性をとるのは難しい状況にあります。
県としては、明石市中心市街地の南の拠点として、明石港、東外港地区のにぎわい創出を図るため、再開発計画の早期実現に取り組んでまいります。