県立がんセンターのあり方検討について(第337回12月定例会 一般質問⑥)

がんせんたー

がんせんたー現在病院局では、老朽化が進んでいるがんセンターが今後どのような医療機能を発揮していくべきかを検討していか
なければならないとして、今年度に外部有識者を含む検討委員会を設置し、今後のあり方の検討を進めています。
このがん治療の拠点であるがんセンターが今後どうなっていくのか大変心配しています。がんは、昭和56年以降、日本
における死亡原因の第1位であり、生涯のうちに約2人に1人ががんにかかると推計され、兵庫県のがん罹患者実
数は4万人を超えています。このようながんを専門に診る拠点病院としてのがんセンターは引き続き残し、さらに新しい
治療方法の臨床試験への取組等も含めて、しっかりと機能充実を図るべきだと考えます。例えば近赤外線光免疫療
法の日本での臨床に取り組んではどうかとも思うのです。この治療法は、米国立衛生研究所主任研究員小林久隆ド
クターが研究を進めているもので、今後、日本でも臨床試験が計画されており、楽天創業者の三木谷浩史氏がスポン
サーとなっていることもあって、さまざまな報道も目にするところです。
このようなゆかりのあるがんの治療研究に兵庫県立がんセンターが名乗りを上げるということを夢見るものであります。
県立がんセンターの整備検討を含めた今後のあり方について、当局のご所見をお伺いします。

答弁 病院事業管理者

がんセンターは、県内唯一の都道府県がん診療連携拠点病院として高度な集学的治療のほか、医療従事者に対
する教育・研修などにも積極的に取り組み、兵庫県におけるがん診療の中心的な役割を担ってまいりました。しかしながら、現施設は築33年が経過し、老朽化・狭隘化が進むとともに、日々進展するがん医療への対応等のため、建替整備が求められているところでございます。このため、昨年度に現地建てかえの可否を確認する埋蔵文化財試掘調査を行いましたところ、技術的に現地建替は可能との報告を受けております。
このような状況を踏まえ、本年10月には外部有識者等を中心とした県立がんセンターのあり方検討委員会を立ち上げ、議員ご指摘の近赤外線光免疫療法など、最先端のがん医療の動向も注視しながら、将来にわたりがん医療のリーディングホスピタルとしての使命を果たす病院としてどうあるべきか検討することといたしております。